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時計 30代のその他の情報

Question:

写真の時計セイコーLoadMarvel36000(裏蓋表記に5740・8000 809949もしくは609949) 発売当時の値段を教えてください!!どうぞよろしくお願いします。

祖父の形見の時計です。裕福でなかった祖父がどうやって買ったのか興味があります。できれば発売されていた年代も教えていただけるとうれしいです。どのような経緯で購入したのか祖母にもわからないそうです。思い出深い祖父の過去を少しだけ想像して懐かしめれば、と思っています。よろしくお願いいたします。

Answer:

元々ロードマーベルというモデルは、普及機であるマーベルの上位に位置する高級モデルでしたが、1960年に発売されたグランドセイコーの登場により準高級機となったシリーズです。
このロードマーベル36000は、そのシリーズの最終モデルであり、国産初の市販された10ビートモデルでもあります。

ご質問の当時の価格は私も知りませんが、このモデルは1967〜1978年の長きに渡って販売されましたので、当初と最後では値段もずいぶん変わったのではないでしょうか。
で、その製造年ですが、発売開始が1967年ですから、「809949」ならたぶん1968年10月製造で「609949」なら1976年10月製造だと思います。
ちなみに、この数字は製造番号で、2桁目はゼロじゃなくてオーですね。
また、「5740・8000 」は形式番号で、前半4桁がムーブメントの形式を後半4桁がケースの形式を示しています。

見たところ、金属ベルトは後付けのようですが、それ以外はオリジナルぽいですねえ。ちょっと文字盤の状態から中の機械が気になりますが機械の状態が悪くなければ、文字盤をリダンとかして普段使いにしても面白いと思います。

さて、御祖父様の過去を想像したいをとのことですので、少々この年代の蘊蓄などを語ってみます。

このモデルは、クォーツ時計が市販される数年前の1967年に発売されました。クォーツ時計登場前夜〜黎明期は、各メーカーが高精度の時計を求めて競っていろいろな方式の時計を出しています。
音叉時計、電子テンプ、高振動モデルなどなど、これらは、まさにこの状況下で出てきた(結果としては)時代のあだ花というものでした。
また、当時は自動巻きより精度の出しやすい手巻きの方が高級という認識でしたから、高振動かつ手巻きのロードマーベル36000は、高級モデルとして期待されたシリーズだったと言えるでしょう。
そして、セイコー時計のデザインの方向が固まり、セイコースタイルといわれるようになったのもこの頃で、国産機械式時計の一つのピークだったように思います。
ところが、1969年にクォーツ時計アストロンが発売。その後改良を加えられながら、高精度かつメンテナンスフリーのクォーツ時計が主流になっていきます。
やがて、フラグシップであったはずのグランドセイコーも1975年で製造終了となっていく中、このモデルはひっそりと1978年まで販売していました。

というようなモデルですので、実は製造番号の上1桁が6か8かで全然購入した時の状況が違っている可能性が高いです。
仮に1968年頃であれば、まさに高級機として大枚をはたいての購入でしたでしょうし、1976年であれば、案外安く買いたたけた可能性が高いのです。例えば、昔買えなかったけど、随分安くなったから思い切って買っちゃった!なんてのもありえますね。

それとこのモデルは写真のバーインデックスタイプの他に数字タイプの文字盤もあったのですが、典型的なセイコースタイルであるバーインデックスのものを御祖父様は選ばれたのかもしれません。
革ベルトを金属ベルトに変えていますし、非常に気に入って毎日使っていたとか、使いつぶしを前提に電池のいらない便利な時計として使っていたというのもあるかもしれません。


 

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